大学入学共通テストの概要を調べてみたので、内容をメモ書きしておく。

概説

日本の大学の共通入学試験である。 略称:共通テスト、新テスト、共テ。 英語:The Common Test for University Admissions 主体:独立行政法人大学入試センター(DNC) 日程:1月13日以降の最初の土曜日及び日曜日 導入:2021年1月16日・17日

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受験の必要性

  • 国公立大学 原則共通テストを受験しなければなりません。
  • 多くの私立大学 共通テストの成績を利用する「共通テスト利用方式」を設定している。

センター試験からの変更点

  • 数学Iの試験時間の延長(60分→70分)
  • 英語(筆記)→英語(リーディング)と名称変更し、問題構成・配点変更(200点→100点)
  • 英語(リスニング)は従来の音声2回流す問題に加え1回のみ流す問題を導入(50点→100点)

試験実施までの流れ

国公私立の大学教員などを中心に、本試験と追試験の2種類を作問する。 スケジュール

イベンド 日程 概要
検定料の払込 9月上旬-10月中旬 受験案内にある払込書を使用、金額は受験科目数で異なる
出願 10月上旬 志願票に記入、「検定料受付証明書」を貼付し入試センターに送付
登録内容確認 10月下旬 - 11月上旬 確認はがき(出願受理通知)が届く
受験票等送付 12月上旬 - 12月中旬 受験票等が届く
本試験受験 1/13以降の最初の土日 受験票にある受験会場で受験
正解発表 それぞれ試験日の夜 自己採点に利用
平均点の中間発表 本試験終了3日後 水曜日
得点調整有無発表 本試験終了5日後 金曜日
追試験 本試験1週間後の土日  
平均点等の最終発表 2/7  
成績通知表の送付 4/16以降 出願時に成績開示希望&手数料を払った受験者のみ

試験形式

解答方法は「マーク式」のみ。

出題教科・科目

2024年4月大学入学までは全6教科

国語 / 地理歴史 / 公民 / 数学 / 理科 / 外国語

全6教科30科目から、最大8科目(理科①を選択した場合は9科目)を受験できる。 受験生は、志望大学が指定する教科・科目を選択して受験することになる。

詳細は省略。

河合塾 2023年度 大学入学共通テスト特集

https://www.keinet.ne.jp/center/

過去問

https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kakomondai/

2025年4月大学入学からは大掛かりに変更

2022年4月高校1年生から新学習指導要領がスタート。 参考:https://www.keinet.ne.jp/exam/2025/point/index.html

なぜ新しくなる?

  • 予測困難な社会で「生きる力」を身につけてほしいから
  • 3つの力をバランスよく身につけるために
    • 「知識・技能」の習得
    • 「思考力・判断力・表現力」等の育成
    • 「学びに向かう力・人間性等」の涵養

教科・科目の再編

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変更のポイント

  • 国語 「現代の国語」「言語文化」が必履修科目。
  • 地理歴史 「地理総合」と、近現代の歴史を学ぶ「歴史総合」を新設。
  • 公民 必履修科目「公共」を新設。
  • 数学 数学Ⅲ、数学B、数学活用の内容の一部を移行して「数学C」を新設。
  • 外国語
    • 学ぶ単語数は最大700語増。
    • 「英語コミュニケーション」で4技能を総合的に、「論理・表現」で書く。
    • 話すを重点的に扱う。
  • 情報 「情報Ⅰ」ではプログラミングの基礎を扱う。

2025年度入試から7教科21科目へ再編

試作問題と回答分析

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「地理歴史」「公民」2科目選択時の選択可/不可の組み合わせ

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新課程入試 大学公表資料リンク集

参考:https://www.keinet.ne.jp/exam/2025/anouncement/index.html